セイコーのバリアフリー時計。
その歴史は戦前から始まっていた。触読時計


当時の触読時計。数字の外側にある突起と針を手がかりに時間を把握できる仕組みだった。








1939(昭和14)年、視覚障害者のために、表ぶたを開けて針と文字板の突起に指で触り時刻を読み取れるバリアフリー懐中時計を開発した。ムーブメントは鉄道時計にも使用されていた19型7石。1966(昭和41)年には腕時計タイプの触読時計を開発。手巻機械式ムーブメント キャリバー6618で、耐塵性、耐食性、耐湿性などをクリアした特殊な構造を採用し、針は汗に強いステンレス材を使用した。1979(昭和54)年には世界初のクオーツ式腕時計タイプの触読時計も開発。1980(昭和55)年には一般社団法人日本デザイン振興会「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。触読時計の進化はその後も絶え間なく続いている。


左から、1966年モデル、1995年モデル(ペア)、1979年モデル(ペア)。機能的なだけではなく、当時のトレンドに合わせたデザインがされた。









































































































































