Design
Age
6時位置の小秒針部分のサークルは凹面で、立体的な質感。900銀無垢のケースなど、その技術力はもちろん、デザインの随所にも大きなこだわりが見られる。
1913(大正2)年、日本初の国産腕時計「ローレル」が誕生した。懐中時計に比べ格段に小さなムーブメントを持ったこのウオッチの製造は困難で、日産30~50個が限界だったという。1910(明治43)年にムーブメントのひげぜんまいの国産化、1913(大正2)年には琺瑯(ほうろう)ダイヤルの自製に成功しており、それらが「ローレル」に使用されたとみられる。ダイヤルに印刷されたアラビア数字は黒色のほか、12時だけ赤色の印刷のものも存在した。これは当時の流行とみられる。
Manufacturing date: 1913年