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1892年5月に設立された時計製造工場「精工舎」。技術長 吉川鶴彦の努力もあり2か月後の7月には掛時計の製造に成功した。
「服部時計店」の創業時から時計の国産化という夢を抱いていた服部金太郎は、小売業の成功を機についに国産時計の製造へと乗り出す。天才技術者と云われた吉川鶴彦を迎え、1892(明治25)年に時計製造工場「精工舎」を設立した。まずは掛時計の製造を開始し、1895(明治28)年には記念すべき初の懐中時計「タイムキーパー」の製造を開始。当時主流であった懐中時計の製造をしつつ、やがて来るであろう腕時計の時代に備え技術者と試作・研究を続け、その性能を高めていった。