セイコーの歴史の中で初となる
デザインを行うために作られた組織。生産部意匠係の発足


この「生産部意匠係」の発足と、続くデザイナー採用によって、セイコーの腕時計のデザインが体系化、進化していくこととなった。

1956(昭和31)年、諏訪精工舎に「生産部意匠係」が発足。外装の企画、デザイン・設計、製造の強化のために作られた部署で、セイコーの「デザイン組織」のスタートともいえる部署だった。ウオッチを構成するものには、ダイヤル、ケース、バンドなどがあるが、50年代まではケースは丸型が中心のためカン足のバリエーションが中心、バンドはメーカーから調達したレザーストラップが多かったため、ダイヤルのデザインがその業務の中心であった。その後、1958(昭和33)年に第二精工舎、翌年に服部時計店と諏訪精工舎に大学卒デザイナーが入社し、徐々にトータルデザインを進める組織が形成されていった。









































































































































