独自の設計で国産腕時計の
概念を一変させていった腕時計。マーベル


「マーベル」とその派生系の商品たちは、当時多くの日本人に愛された。

大ぶりなダイヤルと、すっきりとした針やインデックスの形状で、高い視認性を実現した。

後に誕生するグランドセイコーにも通じる、王道感がある顔つきがデザインの特徴。

生産性に優れ、かつ、正確で美しい腕時計を目指して1956(昭和31)年に誕生したのが「マーベル」だ。ケースサイズの大型化というトレンドを活かして、10型の「スーパー」よりも大型で精度も良い11 1/2型の製品を開発。軸穴のズレを補正する独自構造や歯車形状などの技術革新は、国産腕時計の概念を一変させ、セイコーの機械式腕時計技術の基礎となる。視認性のよい針やインデックスなど、高いデザイン性を持ったマーベルは1960年代にかけ大ヒット。高級品の「ロードマーベル」や自動巻の「ジャイロマーベル」など、数多くの派生商品を生み出ししていくこととなる。









































































































































