by Seiko watch design

JPEN
パタンナー専用腕時計

担当デザイナー

薄上紘太郎

薄上紘太郎

2016年、セイコーインスツル入社。2022年セイコーウオッチ転籍。ライセンスブランドのウオッチ開発に加え、「からくりの森」プロジェクトなどアドバンスデザイン業務に従事。

アイデアの起点

モノりへの
ワクワクをめる。

モノ作りにおける大切なポイントは、気持ちを高めること。そのために人はお気に入りの服を着たり、憧れのプロが使っている道具と同じものを揃えたり、道具をデコレーションしたり、制作の工程には直接影響しないところに対してなぜか必要以上の労力を割く。
道具たちには機能性を果たすだけではなく、創作に向かう気持ちを後押ししてくれる力がある。一方で腕時計も時刻を知らせる機能を果たしながら、身に着けることで気持ちに作用する最も身近な道具。腕時計のこの特性を創作のシーンに結び付けることで、新たな価値を生み出せないかと考えた。着目したのは、服づくりの現場。腕に乗るピンクッションのぷっくりとした佇まいや、針を抜き差しする動作をヒントに、私自身も気持ちをワクワクさせながら制作にのめり込んでいった。


パタンナーとはパタンナーとは

専門家の声

文化学園大学 国際ファッション研究室
教授 柴田早苗さん
助教 加藤淳之介さん

教授・助教:かわいいです。カラーバリエーションも良いですね。意外と大きすぎないですし、普段使っている針山はボリュームがあるので針が埋まることも多いのですが、これだと薄くて使いやすそうです。花弁のような区分があるのも良いですね。使用する人の性格も出るでしょうが、整理して針を挿せる。普段でも使えそうなデザインですね。
学生:かわいい!着けたくなる!気分が上がりそう。普段時計しないけどアクセサリー感覚で着けられるかも。これ何だろう?って思うし、普通の針山と違ってこの時計だと自分を特別にしてくれそうな感じがする。ピンの刺し方をハートや丸にしたい。アレンジするの楽しそう。マチバリの頭も色んな種類があるから色々挿したらカワイイかも。コレ売ってたら買いたい!


パタンナー専用腕時計パタンナー専用腕時計
パタンナー専用ウオッチ「ピンクッション」のために書き起こされた型紙。

アイデアの具現化

「つくる」をえ、
鼓舞する存在

ピンクッションと時計を組み合わせ、制作に役立つちょっとした機能をプラス。

まち針型のりゅうずに、織ネームのあしらい。遊び心と細部へのこだわりを持ち合わせる。
まち針を刺す動作で時間の目印を付けられる。まさにピンクッションと時計の一体化。
ピンクッション部分の形状やカラーリングが異なるデザインバリエーション。パタンナーたちが持つ、それぞれのファッションの嗜好に、きっと応えてくれることだろう。
クッションの生地やソフトな質感のバンド、時計部分の微妙な色のニュアンス、異なる素材のコンビネーション。

専用腕時計

展覧会情報はこちら展覧会情報はこちら