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by Seiko watch design

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Vol.3 Vol.3

私たちは100年以上の長きにわたり、腕時計の可能性に挑戦し続けてきました。
その中でも、今回ご紹介するのは「進取の気性」に富んだ時計たち。
新しい技術を持つ時計には、それに相応しい独自性のあるデザインが必要。
そこでセイコーは、どんなデザインを生み出してきたのでしょうか?

パーペチュアルカレンダー
Perpetual Calendar

2100年までカレンダー修正不要の「フルオートパーペチュアルカレンダー機能」搭載。通常、31日に満たない月に必要だった、手動での日送りが不要に。閏年も自動で日車が送られます。ウルトラソニック(超音波)モーターによる駆動で、ICからの信号を元に正確な表示を実現。10年寿命のリチウム電池なども、当時としての最先端技術でした。

竜頭が、バンドが、個性を主張する

日付表示を大きく見せるため、砲弾型の専用マグニファイドグラス(レンズ)を本体ガラスに搭載。高い精度を誇る時計であることから、普段は操作することが少ない竜頭を、ケースに埋め込んだデザインが特徴です。また、バンドの第一を長めのにすることで、ケースからバンドまで一体感のある造形となっています。特徴的な機能を、デザインとしてもうまく昇華させたプロダクトだといえるでしょう。

スペースウオーク
Space walk

回転錐でゼンマイを巻き上げる従来の機械式時計の特性をもちながら、ゼンマイがほどける力を、の駆動と精度を制御するICに使用するキャリバー「スプリングドライブ」を搭載。ゼンマイ動力を往復運動に変換しないので、機械式特有の秒の音がなく、スムーズ運する。テンプやアンクルを持たない内部構造で衝撃に強く、電池に依存しないので、温度変化の激しい場所でも活躍する。

宇宙進出への夢と高揚感

軽量なブライトチタンケース採用。クロノグラフ操作ボタンは、船外活動用グローブでも操作しやすいよう、大きめのものを12時位置に配置。内外の気圧差による破損を防ぐベゼルでの固定は、ダイバーウオッチで培われた技術です。ダイヤルはジェットブラックと呼ばれる漆黒で、時目盛を掘り込みルミブライトを注入。ベルトは伸縮性があり、素肌から宇宙服まであらゆる太さに対応。宇宙進出への夢や高揚感を表現しています。

サーミック
Thermic

「熱発電機構」を利用して生まれた画期的な腕時計。着用者の体温と外気との温度差を利用して、熱発電素子を介し発電・蓄電をおこない、そのエネルギーで時計を駆動させる独創的な機構でした。フル充電ならば、10ヶ月も駆動することが可能。また、腕から外して発電をおこなえなくなると、秒が動きを止めて「パワーセーブモード」に切り替わる機能を備えています。

発電効率と一体感を意識して

裏蓋側で吸収した体温熱をケース上面へ導いて放熱するために、ベゼル部分に空けられた21ケ所の空気孔により表面積を増大し、発電効率を高めています。ベゼルの上下にもエアインテークを模した大型スリットがあり、空気の通り道を確保できる造形。ベルトは、5本のうねりからなる立体的なカーフ素材を採用し、ケース上面の溝とともに一体感を醸し出し、キャリバーの特性がデザインにうまく活かされています。

スペクトラム
Spectrum

この腕時計に用いられたEPD表示体(Electrophoretic Display)は、従来の反射型LCDとは異なり、コントラストが高く視認性に優れた、印刷のような表示が可能。また、ほぼ平面にしか表示することができないLCDに対し、EPDは表示パネルを自由に湾曲させることができ、デザインの自由度が非常に高くなります。このことで、ウオッチデザイナーの悲願ともいえる、表示板を腕の湾曲に沿わせるデザインが可能となりました。

スタイリッシュであり革命的

バングル状の時計本体は、高精度に削り出されたステンレスで、腕の曲率に合わせてEPD表示板が曲げられているのが特徴。通常3センチ角ほどの表示領域しかないデジタル腕時計に比べ、格段に広がった縦長の表示面積を活かし、従来の7セグ時刻表示にとらわれないスタイリッシュで大胆な表示に挑戦。着脱時の落下のリスク回避のため、ウレタン樹脂製のアタッチメントも開発。腕に時刻が映し出されているような、革命的な時計が生まれました。

スプリングドライブキネティック
Spring drive kinetic

この時計に使用されているスプリングドライブは、機械式時計と同様にゼンマイがほどける力でを駆動させつつ、それと同時に発電をおこない、ICを駆動させることによって、精度を向上させることに成功したセイコー独自の機構です。クオーツで培われた技術と、伝統的な機械時計づくりの技術の両方を持ったセイコーだからこそ実現できた唯一無二のキャリバーです。

未来感のあるフルフローデザイン

ケース本体からバンドにかけてのフルフローデザインが未来的なイメージ。おおらかな面構成でエレガントさを醸し出しています。ケースバンドの勘合部に貫通したピンをあえて見せているのも非常に特徴的。ダイヤルは漆黒の文字板にマット略字で、精悍なイメージ。48ヶ所の金属光沢のある分目盛も高級感を感じさせます。

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