by Seiko watch design

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Archive Collection Vol.1

1913年に日本初の国産腕時計を生み出してから100年以上。
その長い歴史の中で、私たちセイコーのデザイナーたちは、さまざまな思いを込めて、
多くの腕時計を生み出してきました。このアーカイブでは、その中でも特に
独創的といえる時計を、その造形に込められた思想とともに伝えていきたいと思います。

  • Arctura
  • Astron
  • Kinetic Chronograph
  • Airpro
  • Tisse

アークチュラ
Arctura

1997年に発売されたアークチュラはセイコー独自のキネティックキャリバーを搭載し、時計界の著名なデザイナー、ヨルグ・イゼック氏による流線的な造形のデザインです。当時としては珍しく、グローバル展開を意識した象徴的なモデルです。最先端の素材や技術を駆使して、前衛的なデザインを追求しました。防水性能やキャリバーの違いで4モデル展開されました。

新構造による一体感のあるデザイン

MIM(金属粉末射出成型)により、ケースとバンドへつながる一体感のある造形を表現しています。りゅうず周辺の複雑な造形の再現もMIMによる成型が不可欠でした。電池交換不要のキネティックキャリバーにより、裏面は凹凸のないワンピース構造で、腕馴染みがスムースです。ウレタンとステンレススチールで構成されたバンドで、デザインとフィッティングの良さを両立しています。

アストロン
Astron

2014年に発売されたこのアストロンは、セイコー独自の世界初GPSソーラームーブメントを搭載し、外部充電に頼らずに、設定と受信により、世界中どこでも正しい時刻を知ることができます。ビジネスユースのレギュラーモデルに加え、GPSウオッチを体現するコンセプチュアルなデザインシリーズです。

成層圏をイメージ

このモデルの最大の特徴はドームガラスです。大きなサファイアガラスを、地球の周りをとりまく成層圏に見立てて、ダイナミックな造形で表現しました。ガラスは一つひとつ何時間もかけてブロックから削り出していて、非常に手間がかかりますが、その世界観を構築するには不可欠なこだわりです。

キネティッククロノグラフ
Kinetic Chronograph

1999年に発売されたこのキネティッククロノグラフは、世界1000本限定でしたが、瞬時に完売してしまいました。従来にないオリジナリティのあるフェイスは、独立多眼式レイアウトと呼ばれ大きな話題となりました。このモデルはグッドデザイン賞も受賞しています。

究極の判読性

通常のクロノグラフのように針の下にサブダイヤルが入り込むことがなく、それぞれのサブダイヤルが計器盤のように独立しているのが特徴です。究極の判読性を実現しています。スポーツカーのダッシュボードを思わせる高揚感と、無垢さを感じさせる金属加工による造形がデザインの狙いです。

エアプロ
Airpro

1997年に発売されたエアプロは、現在のウオッチデザインと比べても非常に先進的で、独自の存在感を醸し出していたといえるでしょう。エア・ポンプとエア・バルブを取り付けるために極端に大型化されたその印象的なフォルムが、デザインの大きな特徴です。

機能を見せる

極小のエア・ポンプとバルブをケースに装着し、バンド部にエア・チャンバーを搭載することによって、外部からの時計本体へのショックを軽減しています。それだけではなく、身につけた人の手首への負担も軽減しています。2つの「機能」を両立させることを目指して生み出されたデザインです。

ティセ
Tisse

1984年に発売されたティセは、アクセサリー感覚の腕時計です。極小キャリバーの開発により、その外径を極限まで小さくすることが可能になりました。極めてシンプルな数珠玉(じゅずだま)状のフォルムは、ルーズフィットという着用スタイルを生み、バブル前夜の女性たちから圧倒的な支持を得ました。

アクセサリーとしての時計デザイン

腕時計でありつつ、それは身につけた女性たちに高揚感を与えるアクセサリーでもあります。このティセは、現在では当たり前になっているレディスウオッチ・デザインスタイルの中でもエポックメイキングなデザインのひとつと言えるでしょう。