03シカクロ
あなたの心を掴むのは、
どの四角いクロノグラフ?
転生させたモデルは、1971年発売のスクエア型クロノグラフです。選んだ理由は2つ、非常にアイコニックなデザインで、個人的にも好きなモデルであること、また、1970年代のヒッピーカルチャーに代表される自己表現や多様性が現代に通じる点であること。スクエア型という強いアイコンはそのままに、ケースやストラップの形状と素材・カラーリングをバリエーション展開しました。自分のお気に入りを見つける楽しさを感じてもらいたい!そんな思いでデザインしたのが、この「シカクロ」です。




1970年代当時の自己表現や多様性を現代風に解釈すると「お気に入りを見つける楽しさ」ではないか。その考えからバリエーション豊かなケースをデザインした。
色や素材はもちろんのこと、「着けやすさ」にも注目していただきたいと思っています。ポイントは、サイズ感と視覚性です。転生前のモデルは3時位置にカレンダーが備わっているのですが、あえてクロノグラフのみの機能を見せるようにムーブメントを改造しました。


転生前モデルには無い、現代的で大胆なアルマイトのカラーとケース本体のブラックカラーのコンビネーションも、見どころのひとつだ。


ダイヤルはシンプルなクロノグラフ機能と見やすく効果的な配色、コンパクトで着けやすいサイズ感を意識した。


着脱に自由度を与えたケースとストラップには、「自分だけのお気に入りを追求してほしい」という想いを込めた。
お気に入りのモノを見つけたときの高揚感は、いつの時代も変わらないもの。丸みを帯びたケースの造形やダイヤルのデザイン、様々な素材・カラーリングのラインアップなど「シカクロ」の何かが、ひとりでも多くの方の心の琴線に触れるといいなと思います。また、このモデルに限らず、今回の展示が皆様にとって、新しい「お気に入り」の腕時計を見つけるきっかけになることを願っています。


カスタマイズも手軽に楽しめる。自由に組み合わせて、腕時計を自分らしく楽しめるモデルだ。


髙橋夏彦|Natsuhiko Takahashi
2017年、セイコーウオッチ入社。現在はプロスペックスをメインにセイコーブランドの商品のデザインを担当している。

